マタイ受難曲/バッハ・コレギウム・ジャパン@彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール
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はじめに
自分にとって、今年初のバッハ・コレギウム・ジャパンの公演を彩の国さいたま芸術劇場で聞いてきました。受難週にあたる今日の曲目はマタイ受難曲です。
全曲通して3時間近くもあるバッハの大作を聞くのは、僕にとっても音楽を通した精神の修行のような意味があります。昔、鈴木雅明音楽監督が受難曲とは聖書の記事を通して、個人の信仰・信条と向き合う音楽、なんて仰っていたように思います。素晴らしい曲であるものの、通して聞くのは感動とともに結構しんどく、演じるオケの皆さんには感謝しかありません。
例年であればBCJの主戦場であるオペラシティコンサートホールに行くんですが、今回は彩の国さいたま芸術劇場にしました。
結論から言えば、オペラシティコンサートホールよりも小規模のホールの1階席だったので、今までにない発見があり良かったと思いました。また、今回のオケはチェロが鈴木秀美、コンマスが寺神戸亮でBCJオールスターと言う布陣だったのもラッキーでしたね。公演の前にマタイの新録音をしたそうなので、良い記念にもなり、アルバムも楽しみです。
席は9割ぐらいは埋まっていたように思います。埼玉まで聞きに来るなんて、筋金入りの古楽マニア、BCJマニアでしょうね。コンサートプログラムも鈴木御大の和訳がのっており、良いプレゼントを頂いたと思います。僕はドイツ語も聖書の知識も少ないのでマタイを楽しむ良い道標になると思います。
気づいたこと
- パイプオルガンにフェンダーミラーみたいなものが2つついていた。
これは後ろの指揮者を見るためだったのかなぁと思います。
オペラシティだと2階にパイプオルガンが配置されており、ミラーはなかった気がします。 - Erbarme dichではチェロは弓ではなく指だった。
CDの音源では「ポンポン」何がなってるのかなぁとずっと不思議でした。 - Komm, suses Kreuzがヴィオラ・ダ・ガンバのソロと気がついた。
バスのアリアで好きな曲なんですが、これがガンバの音色なんだなぁと。 - 激しい曲はより激しく、沈鬱な曲は弱く微妙に。
鈴木雅明音楽監督の振りのアクションに応じてオケが緩急つけた演奏になっており、メリハリを感じる素晴らしい演奏でした。